ゴミ屋敷コラム

ゴミ屋敷と関係する心の病気・脳の障害と対応策

  • ゴミ屋敷って病気と関係しているの?
  • 心の病気や脳の障害でゴミ屋敷になってしまうことはある?

と疑問に思っている方もいるでしょう。

岸田

結論から言うと、ゴミ屋敷と心や脳の病気は関係していることがあります。

もちろん、ゴミ屋敷に住んでいるからといって100%病気というわけではありませんし、病気だからといって必ずゴミ屋敷になるわけでもありません。

今回の記事では

  • ゴミ屋敷に関係する病気の種類
  • ゴミ屋敷を防ぐための方法

について解説します。ゴミ屋敷と病気の関係性を知りたい方はぜひ今回の記事を最後まで読んでみてください。

ゴミ屋敷と関係する心の病気と脳の障害の種類

はじめに、ゴミ屋敷と関係する心の病気や脳の障害についてご紹介します。ゴミ屋敷と関連する疾患としてあげられるのは、以下の7つです。

  1. セルフネグレクト
  2. うつ病
  3. ためこみ症
  4. 統合失調症
  5. OCD
  6. 認知症
  7. ADHD(注意欠陥・多動性障害)(発達障害の1つで脳の障害)

以上の疾患は、絶対にゴミ屋敷との関係があるというわけではなく、あくまでもゴミ屋敷に住んでいる人の中でこういう疾患を持っている傾向があるだけです。各疾患について見ていきましょう。

セルフネグレクト

セルフネグレクトは精神疾患の一種で、ゴミ屋敷に住んでいる人の中で一番多い疾患と言えます。

言葉の通り、自分の世話を放棄してしまう疾患であり、食事や入浴などをしない疾患で、自分の世話の中には掃除やゴミ捨ても含まれているため、家の掃除ができずにゴミが溜まっていきます。

症状がひどい場合には、食事を全く取らなくなるため命の危険性も出てきます。発症する原因としては認知症やうつ病、ショックな出来事などが考えられ、悪化する前に周囲がサポートする必要があります。

うつ病

うつ病は,何事にも気力が湧かなくなる精神疾患です。パワハラなどの過度のストレスが原因で発症し、気持ちが落ち込み何も行動ができなくなります。

掃除や片付けなどもできなくなるため、家がゴミ屋敷になってしまうのです。ゴミ屋敷を改善するためにはまずうつ病の治療が必要なので、本人の治療を優先して対処しなければいけません。

ためこみ症

ためこみ症はその名の通り、ものを過度に溜め込んでしまう症状で、ものをためることで安心感を得たり、ものを捨てることに過剰に怯えたりします。

ゴミ屋敷になったからといっていきなりゴミをまとめて処分してしまうと、ものがなくなったことにストレスを感じすぐにものを増やしてしまいます。

片付けるときは少しずつ、ストレスのない範囲で行うことが大切でしょう。

統合失調症

統合失調症は、精神疾患であり、脳の中での思考や感情,行動に統一性がなくなるといった疾患です。

掃除をしても掃除に集中することができなかったり、片付けをしないとと思っても部屋を散らかすなどしてしまいます。

思い通りに動けない自分にストレスを感じてしまうので、業者などに依頼してゴミをまとめて処分してもらうのが一番でしょう。

また、統合失調症と診断された場合は、専門の医療機関での治療が必要です。

OCD(強迫性障害)

OCD、強迫性障害は、自分の意思とは無関係に決められた行動をしてしまう精神疾患です。同じ行動を繰り返してしまうので、ゴミを溜め込むことを繰り返したり汚すことに強迫観念を抱いたりします。

また、OCDの方は自分のものに強い執着を持っていることもあります。なので、業者などを使って無理やりゴミを処分することは避けた方が良いでしょう。

認知症

認知症は脳の障害で、脳の萎縮により記憶力が低下していきます。ゴミの処分方法や片付けの方法などを忘れてしまい、家がゴミ屋敷になってしまうのです。

高齢者に多く、気づいたときにはかなり症状が進んでいることもあります。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは発達障害の一つです。注意力が欠けていたり、落ち着きがないといった症状があります。

整理整頓が苦手だったり片付けができないといった傾向があるので、部屋が散らかりやすくなるのです。

ゴミ捨てのルールを噛み砕いて説明したり、片付けをルール化すると改善することがあります。

ゴミ屋敷にしないための対応策

ゴミ屋敷にしないための対応策にはどのようなものがあるのでしょうか。

心の病気や脳の疾患が原因でゴミ屋敷になっている場合、病気自体を治療しないと根本的な解決にはなりません。しかし、ゴミ屋敷を改善したり環境を少しでも良くすることは可能です。

岸田

ゴミ屋敷にしないための対応策を3つ解説します!

病院でカウンセリング・治療をうける

まず、病院で治療を受けたり、心理士にカウンセリングをしてもらいましょう。病気の原因が判明したり、人に話を聞いてもらうだけでも症状が改善することがあります。

また、この時に部屋が散らかっている、ゴミ屋敷化しているということも相談すると良いでしょう。専門のサポートに繋げてもらったり、アドバイスをもらえる可能性があります。

身内や周囲の人に相談する

身内や周囲の人の中に信頼できる人がいる場合、相談をしてみるのも一つの手です。親身になって話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になるでしょう。

また、普段から相談をしておくことでいざという時に助けを求めやすくなります。

定期的に不用品回収業者のサービスを利用する

自力でゴミを片付けられないと判断した場合は、不用品回収業者などの専門業者に依頼をしてみましょう。

不用品回収業者であれば,ゴミの分別をしなくてもゴミをまとめて回収してもらえます。家の中のゴミを丸々持っていってもらうこともできるので、家を一気に綺麗にしたい方におすすめです。

岸田

筆者がおすすめしている全国展開している不用品回収業者を、こちらの記事「神奈川県不用品回収業者の見積もりや選び方について」にてご紹介しているので合わせて読んでください。